第八回 多くの方が土地探しで陥る落とし穴
家づくりをされるほとんどの方がそうであるように、あなたも『日当たりがいい土地を買いたい!』と思っている事でしょう。
この日当たりがいい土地というのは、一般的には敷地の南側に道路が接しているいわゆる『南側道路の土地』のことを指すのですが、太陽の光が一番南側に入る、光を妨害するものが建たないことから、一見日当たりが良さそうに見えるこの南側道路には2つの落とし穴が潜んでます。
まず1つ目の落とし穴ですが、
『土地の値段が一番割高な上、誰もが同じように狙っているため手に入りにくいし、価格交渉をする余地もない・・・』ということです。
ほかの皆さんも、あなたと同じようにせっかくなら日当たりのいい土地を買いたいと思っています。ですから、競合が多い日当たりが良さそうな土地というのは、広告や雑誌に載る前に売れてしまう事がほとんど・・・偶然出会ったとしても、もちろん価格交渉の余地など全くないでしょうし、その土地が良いかどうかも分からない状態で即決を迫られることになるでしょう。
その上、需要が供給を上回るそういった土地は、価格の設定も割高にしてあるでしょうから、土地に予算を使いすぎて肝心の家に予算が回せなくなってしまう・・・あるいは、家まで予算オーバーしてしまうとなると、住宅ローンに負担がのしかかってくることになり、建てた後の生活が苦しくなってしまう事になりかねないというリスクを持っています。
2つ目の落とし穴は、
『日当たりは良いのですが、そのせいで人目が気になる暮らしにくい家になってしまうかもしれない・・・』ということです。
日当たりが良さそうな土地で設計図を描くとしたら、ほとんどの住宅会社が間違いなく南に大きな窓をつくるでしょうし、あなたもそういう設計をきっと望む事でしょう。
しかし少し冷静に考えてみてください('_')!
あなたの土地の南が道路だとしたら、そこには車や人がたくさん通る事になりますよね?そして、近隣の方だけじゃなく知らない方からも家の中が丸見えになるということですよね。
そうなれば、人目が気になリラックスしてリビングで過ごせなくなってしまうので、そこにカーテンを設置し常に閉め切るようになってしまいます。そして、住む前までのカーテンがない状態では、明るくて日当たりが良さそうな家だったかもしれませんが、住みだした途端、人目が気になる事から窓もカーテンも閉め切ってしまい、暗くて風通しが悪い家に一気に変身してしまう事になります。
これでは、なんのために日当たりがいい土地を高いお金を出して買ったのかよく分からなくなってしまいますよね。
ですから、日当たりが良さそうな土地も、設計の時になんらかの工夫をしなければいけないという事を覚えておいていただければと思います。
ということで、誰もが良いと思っている『南側道路』の日当たりが良さそうな土地でさえも、メリットばかりではなくデメリットも持っているので、土地に完璧さを求めることはしないようにしていただければと思います。
では次回は、あなたがどんな土地を探せば良いのか?についてお伝えしていきたいと思います。
お楽しみに(^o^)